「社長は社内で一番の働き者でなくてはならない」
日本ではこのように信じられていることが多いです。しかし本来、社長(オーナー)は、会社の実務からは離れている存在であるべきです。
実際、社長がいつまでも現場で働いていることで会社に悪影響を与えているケースがあります。
こんな会社を見たことがありませんか?
本来、会社と社長の関係性は次のように変えていくことが理想です。
社長がいつまでも社内の業務にどっぷりつかっているのは、親がいつまでも子から離れられないのと同じです。
子供は親が子離れをすることで自立的に育っていきます。いつまでも子供の世話を続けていては子供の成長を妨げてしまいます。
会社もこれと同じで、社長は会社から離れることで、会社は自立的に成長を鵜づけていくことができるのです。
株式会社エグゼサポート代表取締役の勝亦徹さんは、6年前に起業、中小スモールビジネス経営者向けにサービスを提供されて、社員一人で年商1億円を実現されました。
その時、会社の仕組み化を行い、わずか一年で働く時間を”少なくとも”三分の一にしたという素晴らしい実績を出されました。
忙しく働いて年商1億円という社長は多いですが、勝亦さんの場合、ほとんど稼働無しにそれを実現されています。
(勝亦さんはその後、会社の仕組み化を支援する仕組み経営株式会社の代表にもなっています)
あなたの会社は社長(あなた)がいなくてもうまく回りますか?
会社を売却したい、承継したい、と思った時、ほとんどの中小企業にとってハードルとなるのがこの問いです。
ズバリ言って、経営が社長に依存しており、社長が変わったら経営できない、というような会社では、社長は上手く出口を迎えることが出来ません。
これが原因でほとんどの中小企業は、売りに出たとしても買い手が付かず、後継者不在で社会問題になっています。
中小企業の経営は、非常に大きな範囲で社長に依存しているケースがほとんどです。というわけで、社長がハッピーリタイアしたいと思ったら、社長が交代しても経営できる会社にすることが非常に大きなハードルになるわけです。
繰り返しになりますが、出口戦略(会社売却や事業承継)で重要なことは、すべての業務活動の中心に、あなたがいなくても成長できるかどうかです。
家族や社員への承継にしろ、第三者への承継にしろ、会社を長く続けていきたい、と思ったらまずは自分が働き続けなくても回る会社にしておくことが大切です。
一方、社長業を半分リタイアできる状態にしていくことで、社長と会社の選択肢は増えます。
たとえば、家族や社員に承継するのも容易になります。なぜなら、ほとんどの業務は社長の手から離れているため、社長業を引き継ぐのも簡単になるからです。
会社を第三者に承継(売却)する場合にも同じことが言えます。
また、あなたが望めばあなたが死ぬまで、会社から報酬を得ながら維持し続けることもできるでしょう。
有限会社ファイブアローズの岩下由加里さんは、元々、創業前から仕組み化のバイブルである「はじめの一歩を踏み出そう」(マイケル・E・ガーバー著)を参考にして、会社を作られてきました。
そして、2012年ごろにマイケルE.ガーバー氏の認定ファシリテータートレーニングにご参加されました。
今では100人以上のスタッフを抱えながらも、マニュアル化/仕組み化したおかげで新規事業にも取り組む余裕を創出されています。
Point1. 価値観の変革
意外に思えるかもしれませんが、社長業を半分リタイアすることの一番のハードルは、社長自身の価値観です。
こういった価値観が半分リタイアを妨げます。まずはこのような古い価値観を取り去り、新しい価値観に変革することが大切です。
Point2. 役割の変更
次は社長の役割の変更です。ほとんどの中小企業では、社長自身が非常に多くの役割を担っています。半分リタイアするためには、その中からどれを自分が行い、どれをほかの人に任せるのか?を明確にする必要があります。
Point3. 働き方の変更
半分リタイアするためには、時間の使い方や働く場所を変える必要があります。社内に社長がずっといる状態では半分リタイアは実現できません。一日のスケジュールを見直し、働く環境や空いた時間で何をするかを決めておくことが大切です。
Point4. 管理の仕組み
半分リタイアするというのは、管理を手放すこととは異なります。管理を手放せばいずれ業務品質が落ち、業績に悪影響を及ぼします。ただ、これまでと違った方法で管理する仕組みを作ることが必要です。社員を「背後から監視する」のではなく、リモートで成果を管理する仕組みづくりが求められます。
Point5. 経営チーム
最後に、あなたの代わりに会社運営の多くを担うチーム作りが必要になります。これまであなたが自分一人でやってきたことをチームに分散させます。この経営チームの人材選びと運営が半分リタイアできるかどうかの成否を決めます。
PHIピラティスジャパンディレクターの桑原 匠司さん(株式会社CODE7代表取締役)は、私たちが活動をスタートさせた初期段階(2012年頃)にお付き合いが始まりました。
2012年にマイケルE.ガーバーによる認定ファシリテーター制度(今は終了)のトレーニングが米国であり、それにご参加されたのです。
それ以降仕組み化に取り組まれて、いまでは年に36時間働くだけで年商が当時の5倍に成長した、という素晴らしい実績の持ち主です。
現在では、空いた時間で新しいスタートアップにチャンレジされています。
今回の勉強会では、社長業を半分リタイアするために必要なポイントをカバーし、具体的に取り組み始めるためのステップをご紹介していきます。
大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。FBAAファミリービジネスアドバイザー。
テーマ:社長業を半分リタイアする方法
日時:10月29日(木)16時~18時半
ご参加費:15,000円⇒10月23日まで早割12,000円
※EXIT CLUB会員様、仕組み経営導パッケージご受講者は無料
※お申込み後、当日ご参加できなかった方には録画をオンライン上で公開いたします。
場所:オンライン(zoomというオンライン会議システムを使います)
※コロナウイルスの影響を考慮し、オンライン開催となります。そのため、全国どこからでもご参加が可能になります。
対象者:中小・成長企業の経営者、経営者を支援する個人/団体の方
お支払方法:クレジットカード、銀行振込
EXIT CLUBは、一般財団法人日本アントレプレナー学会(仕組み経営株式会社)が運営しています。当会は2010年より世界No.1の中小企業アドバイザー、マイケルE.ガーバー氏の考え方やノウハウを日本の経営者の方々にお伝えしています。
一般財団法人日本アントレプレナー学会は、2010年よりマイケルE.ガーバー氏の日本における独占ライセンシーとしてスタートし、現在は世界中から中小・スモールビジネスの経営に役立つコンテンツを集めて日本の経営者の方々にご提供しております。
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